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執筆者の写真早田雄次郎

大地の再生 石場建て講座

先日、川崎たけのこ農家さんで大地の再生石場建て講座があり、参加してきました。

講師は今西友起さん 土中環境の著書で知っている方も多い高田宏臣氏の下で、土中環境に対する捉え方を学び、現在は独立をされています。 水や空気の循環、菌糸や微生物の働きを重視した、環境改善の活動で全国各地を飛び回り、 そして、建築としては石場建て工法による建築の普及にも努めていらっしゃる方です。

早速、実践しながらの石場建て講座の開始です。


床掘

空気層を作るよう、できるだけ台形に掘り進めていく。 掘り終わった側面には、燻炭を撒く。


杭打ち(60Φ L=1750) 今回は小屋のため、住宅の場合はもっと大きなものになります。

床堀の芯に焼杭を燻炭を撒きながら打ち込む。 打ち終わった杭周りには炭を詰める。

割栗石(小端立て)

秩父産の安山岩(地産のものが理想)

割栗石の隙間に落ち葉、燻炭を入れながら叩き、それぞれの石が動かないように組んでいく。

石は千鳥になるよう組んでいく。

そうすることで、空気層が作られる。


割栗石の完成

最後の芯の部分にくさび型の石をきかし、固定する。

石の隙間に湿っている落ち葉、燻炭を混ぜたものを詰める。

単粒(砕石40)詰め

単粒を敷き詰める。 水平になるようタンパーで叩く。

単粒の上に目つぶし(5号砕石)を入れ、ブラシで慣らす。


石据え いよいよ石を据える。 水糸により芯を確認。 石の形を見ながら、今回は建物内部が土間になるため、内部が少しでも広くなるよう石の配置に配慮。

しっかりと水平を確認。


埋め戻し 4号砕石を入れ、その後5号砕石を入れる。

そして、燻炭も石の上にかけるようにいれる。

ビシャン叩き

最後に柱が載る部分を叩いて、水平にする。 先程の燻炭は、叩いた際に燻炭が流れることで石が下に動いてしまったかどうかの確認にもなります。 柱側を削り、石の形に合わせる光付けの方法もありますが、こちらの方が大工さんにとっては楽ですね。

完成 最後に燻炭、枯葉を撒いて完成!

昔からあったかのような雰囲気です。 本当に美しいとはこういうことですね!! 多くの人が集まって石場建てを作るこの結の関係性は、全てのものづくりの原点だと感じました。 もちろん大地の再生もですが。 本当に心の底から素晴らしいと思います。 この感覚を忘れず、建築に携わっていきたい。 石場建ての建築では、伝統工法で考えていかなければなりません。 施主の意向やコストの問題もあると思います。 これを現代の建築にも反映させていけたらと考えています。 人が手掛けることにより、自然が良くなっていく。 これからの建築の在り方だと感じています。 KAMOSU



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