あいにくの雨(結構な大雨)でしたが、念願の内藤廣設計の海の博物館へ。
再度、快晴の際に訪れたい。
雨の良さもありましたが。
複数の棟の配置、アプローチ、一つ一つの建築のプロポーションが非常に美しい。
大断面集成材で構成された木造展示棟。
内観の木組みの美しさもさることながら、展示の内容も素晴らしい。
(海女や漁、木造船、海の祭り、海の環境など、海に関する約6万点の民俗資料が所蔵、展示されています。海女文化の継承、海の環境等も考えさせられます。)
こちらはプレキャストコンクリート造の展示棟。(外観3枚目写真内部)
木造にはない梁の陰影、静謐な空間には長く身を置いていたくなるほど。 内部の木造船の影響もあると思いますが、素晴らしい空間でした。
1992年竣工。 ローコストの上、耐久性も考えられて設計されている建築。 要所要所でコストを下げている部分が垣間見えましたが、コストを削りに削って生まれた建築には建築本来の本質が見えてくると思っています。
ローコスト住宅を多くて手掛けてきたので、より感じる部分でもあります。
決してローコストがいいと言っているわけではなく、建築設計する上でも「足るを知る」ことは大切かなと感じています。
桑名訪問・5(完)につづく
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