20220420より
静岡県三島の現場にて大地の再生の基礎下地施工に関わらせていただいています。
主に資料作りのお手伝いですが、自分としては今後の住宅基礎のベースとなりえることなので、勉強させていただいている感覚です。 今後の住宅には必須だなと思っていた矢先にお声を掛けていただき、嬉しい限り!

現場は既に施工は始まっていましたが、写真も参考に資料作りをしています。

上の写真では既に見えませんが、住宅基礎下にはいくつかのコルゲート管が通っています。
水脈溝に埋めることで、通気浸透水脈の補助的役目を果たしてくれます。

深層と表層にコルゲート管、炭、燻炭、枝しがらみ、竹穂、ウッドチップ、セメント、川砂、砕石が層状に敷き詰められています。

斜面変換線 斜面と直線の交わる部分は最も土圧がかかり、地中の空気が停滞し無酸素化しやすい点。 基礎下地施工でできた小さな山。実際の山と同様、健全な土の中では団粒構造(土中に大小の隙間のある状態)により、菌類が菌糸を延ばしその隙間を埋め、支えていきます。
その土の健全化が確保されている証拠として、少しの期間というのに斜面部に芽吹きが。

その結果、その先の緑にも良い影響が生まれる。

捨てコン打設。

捨てコン打設後の経過。
そこには住宅基礎の捨てコンの状態とは思えない程の美しい風景が。

呼吸ができる捨てコンクリート。 コンクリートの基礎も、大地が呼吸できる状態にあることで、基礎自体も呼吸ができ、コンクリートも良質となる。 基礎のアクが溜まり、グライ化(無酸素状態で有害な有機ガスを溜め込むような土の状態)した土壌からガスが発生。
そのガスを吸った基礎は、土台、柱等のシロアリの発生原因に。
基礎下の土の質が、住宅の質を決めると言っても過言ではないかと思います。
設計だけをしていたら気づけない、非常に大切な気づきを得ることができました。 今後は、基礎打設後の基礎内部施工の様子を上げられたらと思います。
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